**12月22日**


***かれのおしごと***


「ポップ、どこにいるんですかポップ」
テーブルのうえでまぐまぐとおやつ用の
ドーナツをさも当然の様に盗み喰う
小さな影が返事する。
「ふあーい、おれはここれーふ」
声の出所をつきとめてアバンは思わずためいきをついた。
「ああ…ポップ、だめでしょう、それは3時のおやつだったのに」
ほとんど空の器をセに、ポップと呼ばれたそれは
足を投げ出し最後のかけらを口いっぱいに味わっていた。

「ま…たべてしまったものは仕方ないですが...それよりもポップ
これを届けてくれませんか」
差し出されたのは何も書かれていない真っ白な封筒。
封筒を受け取るとポップの身体はすっぽりとそれにかくれてしまった。
「また姫さんに?」
そででくちをぬぐいながら宛先を問う。
「ええ、急ぎで。で、あなた、それはやめなさいと何度も…」
アバンが全てを言い終わらないうちにポップは無言で小さな小さな手のひらを差しだした。
「…………」
アバンの無言の訴えも効かず、ポップもだまって要求を続ける。
「……たべたでしょう。だめだと言ったのに」
おだやかに、けれども強く言われて、ポップはようやく観念した。
あたまをポリポリかいてから大きな封筒を脇に抱え
「じゃ、ちょっといってきますか」
と、地面をけってわずかに開かれた天窓のすきまから
空へと飛び出していった。


…ドーナツです。
もちろん先生のお手製で。
私は苦手なんですが。あの甘いにおいと食感と味。ポップはむしろしこが好きのような気がしますね。
こーゆー、「食い意地はってて甘いもの大好き!」なキャラには何故かドーナツをそえてしまう…。
昔の戦隊モノでそんなキャラがいたのです。もちろん黄レンジャー。
ドーナツの油と砂糖だらけ...絶対きもちわるいって!(泣)
by.JIN
メッセンジャー・ポップさん(もどき)
正確には彼はポップさんではないのです。
カール国王アバンさまと先代大魔道士マトリフ氏の共同開発
一種の魔道生物なのでしょうか、日本式に言うと式神でしょうか、謎物体。
アバン先生の直接のお手紙をお届けするのがおしごとです。

呪文:リリルーラ・ルーラ・トベルーラ わざ:催促(おやつ&お返事)
いきなりあらわれて、お手紙を渡すと、おやつを要求します。
お返事をかくまで、そばでせっつきます。空飛ぶ傍若無人。
おやつを食べないとおつかいにいけません。(燃料不足で)
記憶力は昔の電子手帳のアドレス帳レヴェルだそうです。
メモリ一杯になったら古い情報からがんがん消えてきます。
でも食べ物に関しては例外。これだけはパーフェクトに憶えられます。

親しみのわくかんじで、モデルにしてもあたりさわりないという理由から
(女の子や身分あるひとはやはりまずいので。)
ポップさん激似。
そしてやはり緑です。
師匠バカ2人とも言わなくもないという噂もちらほら。

バンダナはテランのメルルちゃんがつくってくれました。


















































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12月22日**
『先生・・・・。』(汗)
ポップさんVSポップさん。
大きい方は複雑ですが、小さいほうはどうでも良さげ。
ポップさんがご実家にいる場合はスティーヌママのおいしいおやつが楽しみです。
このポップさんはレオナのとこでバイト中なので、
今回のお駄賃は机に隠したチョコレート。

メッセンジャーポップの元ネタは、某有名サイト様のラブリーポスペポップから。
もしもダイ大本編世界で、そんなお手紙配達ポップさんがいたら?!
ということで、こんなんでました。
彼の保護者はアバン先生なのですが、傍若無人のツケはモデルの大魔道士に
まわりがちです。
盗み食いも、花瓶を割ったのも、ぬいぐるみにキックしたのも
彼とは縁もゆかりも無いナマモノなのにです。かわいそうです。
アバン先生に泣きつきますが、
先生がメッセンジャーの姿を変えることは絶対にないでしょう。
出来ないですから。
 by.高雄

















































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12月24日**

 ***手紙***

矢のように鋭く速く。
なにかが自分に向かってくる気配を感じた。彼ヒュンケルは反射的に自分に向かって飛んできたなにかをはたきおとした。
「ふぎゃっ」

勢いよく飛んできたものそれは
「……あ」(汗
師が使う手紙の運び手。小さな小さな弟弟子の姿をした生き物だった。
地面に落ちたそれを認めてヒュンケルは心のなかで呟いた。
(しまった、…またやってしまった。)
気配に聡く、思うより先に身体が反応する。ああ、悲しき戦士の性。


「こらー!てめぇヒュンケルッ、せっかくおれがアバン先生の手紙運んで来てやってんののにその扱いはなんだ!」
ぷりぷり怒りながら手紙の返事を催促する。
「すまん。」
ペンを走らせながらヒュンケルは素直に謝った。
「おう、そう思うならおめぇ」
ずいっと差し出される小さな手の意味を解してヒュンケルはポップ(小)用のおやつ袋から数粒の干し果実をとりだした。
「だが、ポップ(小)。おまえも何故、毎度毎度そう勢い良くとんでくるんだ。
時々、殺気がまじってるように思ってしまうぞ?」
ぎくっ
「そ、そらおめえ。即時配達がおれのモットーだもんよ。」

手紙の精第3番。
もーすでにSS担当とかいう分担がなくなってます。
本日のメッセンジャーポップさんはヒュン兄にお使いです。
訳あって彼はひっそりとヒュンさんに挑みつづけています。
時に勢い良く、時に忍び寄るように。なぜかはbbsにでも載せましょうか…。
そのたびにヒュン兄は小刀投げたり。叩き落としたり。
とっさの意識しないもろもろの動きでメッセンジャーポップさんの挑戦を阻みます。
頑張れポップさん!負けるなポップさん!君が報われる日がいつかくるさ!
by.かつら
(もう1枚追加↑クリック。)


















































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12月25日**

あなたが私にくれたものっ♪
特別ゲスト。友人の聖千砂斗ちゃんに描いてもらいました。
私たちへのクリスマスプレゼントです、イェー!!(自慢/サムズアップ付き)
『お世話になりました』とあるのは23日から24日お泊りで忘年会をやったのです。
会場は嵐山家だったのです。盛り上がりました。イェァ!!!
ダイ大全巻読んで帰ったヤツがいます。
アバン先生はその全巻読んで帰った友人のイチオシなのです、はじっこです↑。
 by.かつら

















































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12月26日**

ポップさんwithロリポップー♪ (・・・・・・・く、くだらねえ・・・・・。)
ぼーねんかいの買出し部隊。帰り道の口慰み?
コンビニでチ◎ッパ●プスを見て、思いつき、これを描くために
スイカ味を買いました。美味しかったです。
なんでスイカ味なんかチョイスしちゃったかってーとアレですわ。
緑だから。(末期)
 by.高雄
ちなみに背景は倫敦です。

トップ版。

















































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12月27日**

鍋フタVSピコピコハンマー …なにやってんだ君等。

こいつらマジです。
しかしこの構図だと、ポップさんてばジャンケン負けちゃったことに。
ポップさんがジャンケンで負ける。それはなんか信じられない…。(なんで)
しかし鍋フタに見えねえ。
 by.高雄
……なにやってんだ高雄さん。
いっそ神々しいくらいです、光ってるよチウ!一撃必殺だね!
ポップさんも気合充分。この勝負の行方はどうなることやら。
 by.かつら

















































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12月28日**



吾に汝に。理あるものを残そう。
地は天から離れ、天もまた地の巣立ちを見届ける
汝らの中でこれをあつかえるものが居なくなるやも知れぬ。
いずれは知る者も居なくなろうとも。
遠く時の果てに消え去りて、
たとえ後の世には意味無きものとなろうとも。
いまはただ 愛しき児らへ 吾が こころと ものを


いくつかの迷宮と洞穴に 封じよう
これはおおきなちから
 つるぎとなり、たてとなり、いやしとなり、あるいは
―破滅

こどもたちよ よくききなさい 
そしてしずかにしずかにつたえなさい。
おまえたちが くるしいとき こまったとき つよくありたいとき

あるよ あるよ わたしたちがのこした おおきなちから
みつけて しれんをこえて そして てにいれるのよ

だいじょうぶ おまえが おまえであるなら
だいじょうぶだよ。



[[[ギフト]]]






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まず、書いておきますが。
ヒュン兄さんが完治したとは私、文中では一切申し上げておりません。
読み手のご想像の中で、泉の効力を加減してください。
またまた本文より解説が長くなりそうです、はい。
さてさて…これはH*Pなんだろうか?

まず、『贈り物』。
大昔、かみさまが人間を作って、人間が神様の手からはなれて。
かみさまは人間たちにたくさんの贈り物をしました。
そのひとつ。
伝説となりながら確実に伝えられたものがいわゆる「破邪の洞窟」です。(My設定)
つーか、『神々の遺産』が1個だけだってのはないだろう、と。
あんな強力な…というか、破邪系の呪文ばっかりなとこがあるんだったら、きっと忘れ去られた伝説のなかに他の『神々の遺産s』について語られてたかもしれない。
絶対的な黒魔術系だとか白魔術系だとか、特殊系呪文だとか。たとえば「智恵の書庫」みたいなのとかもありそうだし。
おそろしいものも、とっても役に立つものも知るひとが居なければ意味が無い。でもそれはかみさま達からの心を尽くした贈り物、ギフトなのですよ。きっと。
ひとがひとであるかぎり、かみさま達は手を貸してくれるのです。


そんな設定で、ポップさんを世界に出しました。
彼らの太陽、勇者ダイをさがす旅。
なんか役に立ちそうだ!と、テラン等の国家書庫をあさってる時に見つけた僅かな記録、魂の先から感じる直感。そんなのから、彼は『遺産』探しに奔走します。そして調べまくってるうちに偶然見つけだし、さらにまたもうひとつ、と。チャレンジ。成功と惨敗。
そして本日のポップさん『inheritance』(遺産・継承の意)になります。
今回は見つけたので本命でないんだけど、ついでに挑戦。あれば便利くらいの気持ちです。もし成功したら万々歳といったところ。ヒュンさんがもっと動けるようになったら捜索もはかどりそうだしね。

私の頭では処理しきれず書けなかった文字達が各文sの隙間に埋まっています。いわゆる裏設定。いわゆる没文。
この洞窟の管理人も言っていたように、ここの試練は入口はいってから無事に祭壇まで辿り着く事でした。ぽっぷさんそれを難なくクリア〜。
(だから管理人の前であんなに疑心暗鬼でめたくそ言ってたワケです、きっと前にチャレンジした所でそーとー嫌な目にあったんでしょう。)

初っ端からヒュンさん立ち止まってますけどこの先は進まなくてよかったですよ兄弟子。断崖絶壁ですから。…ポップさんはまっすぐ道を歩いてたつもりなんですが、実際は崖を垂直に降りて「泉」の奥深く、底にある祭壇へ導かれてたわけで。
そんな弟弟子に付いてったもんだから本来はもっと手前で振り落とされてたはずなんですが、なまじ腕が良すぎるから。心眼凝らして「ポップさんの後ろを」付いてきたのが悪かったわけです。
…たぶんもう1歩踏み出したら死んでたと思います。
優しい膜の結界は迂闊な奴を助けてくれないでしょう。まっさかさま。

本来「泉」はもっと入口の方からでも使えたようです。古い時代、近隣の人間達は神官を祭壇に遣わし、試練を乗り越えた神官は守人と対話し、認められたものが「鍵」を貰い受ける。「鍵」持つ者とその同行者は迷路をショートカットできる。とか。そんな設定も考えてたり。
携帯電話のメール1回250文字。
ぽちぽち地道に打ち続けること約30通。きちんとものになったのはこの"inheritance"と虫日記、神様とこどもの3つだけになってしまいました。
書きかけがまだ他にも残ってるのですが、いかんせんメルルが落ちたので。も、無理です。かけません。(泣)

かみさまにご登場いただいてお言葉を貰うのは反則な気がして一時、書くの止めようかと思ったんですが。番人の言葉だけで、はたしてポップさんが引き下がるのか?いや、無理だ。ぜってー食って掛かる、それじゃ私の手間が増える。それだけはご勘弁!
よし腹括ってかみさまカモ〜ン!!という次第。
遺産と一緒にで眠ってるこの人たちは、かみさまの残留思念と本体の合いの子のような感じです。守人&番人はその忠実な僕、かれらの思考は生きてます。ナマです。
主の思いを尊重しつつ、考え、判断を下し、与えることができる存在であってほしいから。

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 by.かつら